ケンジ
切手先生
額面割れとは?
切手における額面割れとは切手に記載されている額面よりも低い価値のことを言います。
何も難しく考えることはありません。
切手における額面割れの意味がよく分からない!という人は色んな意味での額面割れと混同して考えてしまっているからだと思います。
こちらの写真をご覧ください。
出典:日本郵便
こちらは1,000円切手・富士図です。
この切手を売るとします。
売値が999円以下の場合、額面割れ切手になるということです。
簡単ですね。
額面割れの意味:なぜ勘違いが起こるか?
さきほどの意味を考えてみると切手における額面割れの意味は単純明快ですが、額面割れの意味をしっかりと理解していない人も多いようです。
ではなぜ切手の額面割れの意味をはき違えてしまったりするのでしょうか?
理由1:そもそも意味を分かっていない人が出品している
そもそも切手の額面割れという意味を分からずにオークション等で出品している人がいるようです。
明らかに額面を超えている価格で出品をしているのに「額面割れ」と称して売りにだしているような例です。
理由2:出品者と購入者の意味の取違い
こちらもオークションを例にしていますが、出品者と購入者とで意味の取違いによって額面割れの意味が分からなくなるケースがあるようです。
例えば額面合計950円の切手を合計1,000円で売っていたとします。
そうするとこの場合、額面割れの切手になりますね。
でも、よく見ると下のほうに注意事項が書かれています。
『送料手数料あるので、額面割れになっています。』
・・・。え?どゆこと?(笑)と思う方もいるかもしれませんね。
これはつまり、出品者の意図からすれば、送料手数料分差し引いて計算すると、こっちは額面割れになっています!という意味ですね。
理由3:証券用語と混同している
切手における額面割れと証券における額面割れとでは少し解釈が違ってくるようです。
2000年以前の話ですが、1株単位での投資額が50,000円未満であればすべて「額面割れ」ということになっていました。
従来の名残りが残っていて今でも、株式の株価が50,000円を割ると額面割れと言われたりします。
ですので切手の額面割れの意味と混同して間違って解釈している人がいます。
同じ切手の額面でも査定額に差が出る理由
全く同じ額面の切手であっても切手の価値が変わってくることがあります。
なぜでしょうか?
理由1:切手の状態
切手の保存状態に違いがあれば同じ額面であっても価値は変わってきます。
キズ、汚れ、シミ、シワ、カビなど状態のよくない物は当然価値が下がりますよね。
理由2:バラかシートか
全く同じ額面の切手でもバラかシートかによって価値が変わります。
一般的にはシート状で保存されている切手のほうが価値が高くなります。
バラの切手をシートに戻すことはできないので、当然ですね。
額面より高い価値のある切手
額面割れ切手の反対に額面より高い価値のある切手のことをプレミア切手と言います。
こちらの写真をご覧ください。
出典:切手の専門店・ネット通販 日本郵便趣味協会
日本のプレミア切手といえば・・・!?と言われて出てくる代表のひとつとして『見返り美人』という切手があります。
最初の発行が1948年で、この切手の額面は5円です。
しかし現在、この切手の買取価格は3,000円前後が見込めます。
切手の状態により価格は変動しますが・・・。
出典:趣味の切手専門店・マルメイト
こちらは5枚綴りのシート切手です。
シート切手の場合はバラよりも少し価値が高まり、15,000円以上の買取価格が見込めます。
もし昔の価値がありそうな切手があれば、額面以上の高額切手になる可能性もあるので査定してみてはいかがでしょうか。
切手専門の買取業者であれば無料で査定してくれますし、売却に至らなくてもキャンセル料などもかからないので無料査定はおすすめです。
また、切手を高く売る方法についてはこちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。
切手買取のコツ~切手換金はじめてガイド~
切手の額面について:まとめ
- 切手における額面割れとは切手に記載されている額面よりも低い価値のことを言う
- 昔の価値ある切手があれば、買取業者で無料査定してもらうと額面以上の高額切手と鑑定される場合があるので、額面は気にしない
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