ケンジ
切手先生
切手の歴史:海外
現在と同じように「郵便切手」を使った郵便制度が始まったのは1840年、イギリスが発祥と言われています。
近代郵便の父
その郵便制度を生みの親がこちらのローランドヒルという人物。
ローランドヒル
世界で最初の消印
実際に郵便切手や最初の消印(マルタ十字印)を考案したのはジェームズ・チャルマーズ(1782~1853)という人物で、ローランドヒルに提案して実現化に繋がったという説があります。
ブルーペンスとマルタ十字印【出典:郵政博物館】
赤いハンコの跡が分かると思います。これが世界で最初の消印、マルタ十字印と言われるものです。
世界で初めての切手
世界で一番最初に発行された切手はヴィクトリア女王(1819~1901)が図柄になっています。
「1ペニー」と「2ペンス」という名の2種類の切手で、名は額面の金額を表しています。
そのことから1ペニーの切手を「ペニー・ブラック」、2ペンスの切手を「ペンス・ブルー」と呼ばれるようになり、これらの呼び名のほうが世界的に有名になりました。
この当時発行された切手は、裏面にのりは付いていましたが、現在の切手にあるような目打ちが無かったのも特徴のひとつです。
つまり当時は1枚1枚ハサミやカッターでバラ切手に切り離していたことになりますね。
そう考えるとかなり面倒な気がします・・・。
また、王冠模様のすかし入りの用紙を使用したり、凹版印刷を行うなど、お札にも匹敵するくらいの偽造防止対策をしっかり行われていたようです。
ペニー・ブラック、ペンス・ブルー共に10万円以上の買取価格が見込めます。超プレミア切手と言えますね。
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ロンドンタイムズ(1788年12月4日付けの記事)【出典:Wikipedia】
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切手の歴史:日本
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日本近代郵便の父
前島密
1871年(明治4年)郵便制度がスタートします。
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イギリスが1840年スタートなので日本は31年遅れて始まったということになりますね。
前島密の後任を継ぎ、実際に日本郵便事業を実施したのが杉浦譲(すぎうらゆづる1835~1877)という人物で初代郵政大臣になった人です。
日本初の切手:竜文切手
竜文切手48文
杉浦譲が考案し、日本で一番最初に発行されたのがこちらの竜文切手。
「文」という通貨の単位を見ても歴史を感じますね。
1871年(明治4年)に発行され、額面は48文、100文、200文、500文の4種類。
よく見ると竜の絵が描かれているのが分かりますか?このことから竜文切手と呼ばれています。
印刷用紙は薄い和紙。
イギリスで初めて発行された事例と一緒で、切手には目打ちがなく、さらに裏面にのりもついていませんでした。
竜銭切手
翌1872年(明治5年)、通貨の単位が「銭」に変わります。
そこで新たに発行された切手がこちらの竜銭切手。
竜銭切手1銭
竜文切手の作成時とは違い、初めて切手に目打ちが付けられました。
この1銭に記載されている漢字は壱(いち)という字で旧字です。
パソコン等でもこの字は出てきませんし、現代の日本人でもなかなか読める人は少ないのではないでしょうか。
1872年(明治5年)に発行され、額面の種類は半銭、1銭、2銭、5銭の4種類。
竜銭切手が流通した後期には裏面にのりも付けられるようになり、進化していきます。
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切手先生
ケンジ
~おわりに~
いかがだったでしょうか。
世界、そして日本国内の切手の歴史を少し感じて頂けましたか?
現在まで、日本国内の切手は全部で3,000種類以上あると言われています。
もし古い切手を持っていて、切手の売却を検討しているのであれば切手買取専門業者で無料査定を行うのをおすすめします。
買取業者選びも重要になってきますね。
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