切手ブーム再来なるか?歴史から学ぶ、切手ブームの発展と衰退

切手収集家が現れたのは1850年代

ケンジ

先生、今日は切手ブームのお話、聞かせてください!この前、少し話してくれたじゃないですか?面白そうだったんで、聞きたいです!
ふぉっふぉ!そうかそうか。世の中に切手コレクター、いわゆる切手収集家のことじゃな。いつから現れたと思う?

切手先生

ケンジ

え・・・そりゃ分からんです(笑)それが聞きたくて質問したんですから。
そうかそうか(笑)じゃぁ世界で一番最初に発行された切手はいつ?国はどこじゃったかな?

切手先生

ケンジ

あ、それはたしか前に教えてくれましたね?・・・えっと、1841年!イギリスです!


1ペニー(通称:ペニー・ブラック)

2ペンス(通称:ペンス・ブルー)

世界で初めて発行された切手はイギリス発祥で1ペニー、2ペンスという2種類でした。

そのとおりじゃ!感心するわぃ。よく覚えていたのぅ。切手収集が本格的に行われるようになったのはそれから10年ほどの後のことじゃ。大人から子供まで広い世代で切手の交換会が行われるようになったと言われておるのじゃ。

切手先生

ケンジ

大人から子供まで?へぇ~。
しかし・・・。中には切手の交換と称し、主に金銭のやり取りを目的とする連中もいたんじゃよ。

切手先生

ケンジ

商売・・・みたいな感じですか?
(笑)そうじゃな。それもあり、警察がそのやり取りを不審に思い、警戒していたって言われておるんじゃよ。

切手先生

ケンジ

ほぇー、そうなんですね!?こわっ。


2ペンス(ペンス・ブルー)エラー切手

2ペンス(ペンス・ブルー、又はブルー・モーリシャスとも言われる)のエラー切手はとても希少価値が高く、1億円以上の価値があると言われています。

エラー切手に関してはこちらの記事でまとめています。
エラー切手とは?その種類と高額ランキングトップ10【画像あり】

実際どれぐらい監視下にあったかは分からんけどのぅ。その当時、切手コレクター達は一部の間で、「ティンブロマニアック」と呼ばれておったそうじゃ。

切手先生

ケンジ

ティンブロマニアック?どういう意味です?
「ティンブロマニアック」とは「切手狂い」という意味じゃ。切手収集家を小バカにしたような意味じゃな。

切手先生

ケンジ

そう言われるぐらい、切手収集に燃える人達がいたってことですねー?すごいです。

それでは次に日本の切手ブームをみていきましょう。

日本の切手ブーム最盛期

日本で起きた切手ブームは主に1960年代。

最盛期は1956年~1958年頃です。

次に1969年~1972年頃にも再びブームが起きました。

ケンジ

ブームの時って実際どんな感じだったんですか?
そうじゃのう~。子供の時、友達同士で切手の見せ合いをしたりしたのぅ。懐かしい・・・!今の子供達はお小遣いもらったらおもちゃを買うのが楽しみじゃろ?

切手先生

ケンジ

そうですねぇ(笑)僕はファミコンのカセット買うのが楽しみでしたよ!
そうかそうか。それと一緒な感覚でお年玉もらって切手を買ったりするようなこともしたのぅ~。

切手先生

ケンジ

へぇ~!

切手ブームの背景には大きく分けると2種類の人達がいました。

ひとつは純粋に切手を集めるのが趣味という人達で、切手収集家を指します。

ふたつは切手を投資と捉えて切手を収集している人達で、いわゆる切手投資家のこと。

切手は儲かる!!そう思って必至に切手収集に汗を流す人も少なくなかったそうです。

デパートのセールとかがあると主婦達が開店前に並んだりするじゃろ?パチンコの新台入れ替えのオープン前とか?美味しいラーメン屋とか?

切手先生

ケンジ

はい(笑)もうパチンコしなくなりましたけど並んだことあります。
それと一緒でな。当時、切手を買うために発行当日、郵便局の行列に並ぶのは普通の光景じゃったよ(笑)

切手先生

ケンジ

えええ、ほんとうですか?(笑)すごいですねぇ~!

見返り美人:当時の買取価格は1万円~

月に雁:当時の買取価格は1万円~

当時は見返り美人、月の雁とかは本当皆が憧れる切手じゃったのう。誰もがその名前を知っておった。1万円以上で買取されていたしのぅ。当時の1万円というと・・・そうじゃのぅ。今の3万~4万円ほどの価値があるんじゃないかのぅ?

切手先生

ケンジ

え・・・(笑)すごいっすねぇ・・・!
そういえば、お菓子のおまけとして切手がついてくるっていう企画もあったほどじゃったんじゃよ?

切手先生

ケンジ

今で言うとプロ野球チップスみたいな・・・そんな感じですかね?(笑)
そうじゃそうじゃ(笑)そのおかげで、ちっちゃい子供達の中にも切手に夢中になる子がいたんじゃ。

切手先生

ケンジ

へぇ~面白いですねぇ~!

切手ブームの終わり

切手ブームで切手の市場価格がドンと値上がりすると、郵政省はこの事態に対応せざるを得ません。

そこで郵政省が主に行った対策は切手の増刷です。

増刷することによって切手が市場に多く出回り、切手の価値を低くしようとしたのです。

そういえば昔はよく友達を呼び合って切手の交換とかもしたことがあるのぅ~。

切手先生

ケンジ

ほぇー、今でいうポケモンのカード交換みたいな?感じですね?
ぽけもん・・・?なんじゃそりゃ?

切手先生

ケンジ

あ、いえ、なんでもないです(笑)気にしないでください。

増刷による対策は日本だけでなく海外でも同じような傾向にありました。

日本と同じく多くの国で切手ブームが沸きあがりましたが、この対策もあり徐々に切手ブームが収束していきます。

また、海外の切手も含めるとたくさんの種類の切手がありすぎることもあって、収集する側も大変な作業になってしまったことも原因のひとつかもしれません。

ケンジ

切手ブームで盛り上がってる時代、なんだか楽しそうですねぇ~!
ふぉっふぉ、そうかの?でも大変な目にあった人もいるんじゃよ?

切手先生

ケンジ

え?どゆことですか??
切手投資家という人達がいて、切手を安く買うじゃろ?その後の値上がりを見込んで、高い差額で売ろうと思っていた人のことじゃ。まぁ今でいう株とか商品先物取引みたいなもんじゃのぅ。

切手先生

ケンジ

ほうほう・・・。
そうするといろいろ社会的にも影響してくるんじゃよ。切手の投資に対する反対キャンペーンが起きたり、投機業者が破綻したり。このせいで大損してしまった人達も多い(笑)。切手には苦い思い出しかない・・・。って人もいるんじゃよ。

切手先生

ケンジ

へぇ~!!

切手ブームが過ぎ去った今でも切手コレクターは多く、また色んな種類の切手コレクターがいます。

昔の普通切手だけを集めたり、現代の綺麗な切手だけを集めたり、中には昔の消印切手だけを集めたり。

切手コレクターと一言で言っても色んな人がいることが分かります。

切手コレクターはまだまだ健在!とはいえ、今後はますます減少が予想されます。

すると切手の価値もどんどん下がっていってしまうので、昔のレアな切手をお持ちの方は今のうちに切手専門買取業者で買取依頼したほうが良いでしょう。

査定は無料、買取にならずともキャンセル料などは不要なので、とりあえず査定だけしてみるか!というのも全然ありです。

切手の価値、今後の予想についてはこちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
第4回:切手の価値相場はこれから上がる?下がる?

また、切手を高く売る方法はこちらの記事から勉強していくのが良いと思います。参考にしてみてください。
切手買取のコツ~切手換金はじめてガイド~

ケンジ

これからまた昔みたいな切手ブームってやっぱりもうきませんよね?
そうじゃのぅ~。まずありえんのぅ。切手を発行する側がわざと希少価値を高めるためにオリンピック限定切手30枚だけ発行!とか?そういう思い切ったことをすれば今後その切手は価値が上がって切手収集家が増えることはあるかもしれんが。

切手先生

ケンジ

まぁそんなこと、ほぼありえませんよねぇ(笑)
そういうことじゃ。つまりこれから切手の価値が上がるってことは、なかなか無いってことじゃな。

切手先生

ケンジ

てことは、もし切手を売ろうと思ったら、今のほうが良いってことですか?
良いところに気がついたのぅ~、そういうことじゃよ。そのほうが賢いよ。無料で査定できる時代じゃからのぅ。

切手先生


終わりに

いかがだったでしょうか?

切手ブームの当時の様子、これからの展望がなんとなく想像出来ましたか?

切手の歴史、切手の売却を検討している方に少しでも参考になれば幸いです。

 

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