今回は国際文通週間の中から高値買取できるものを抜粋し、参考買取(売却)価格を画像付きで紹介しています。
目次
国際文通週間とは?
国際文通週間とは国際文通という名の通り、文通や手紙を通じて国と国との繋がりを大切にしていこうとの意味があり、一言で言うと世界平和をテーマに1958年から毎年発行されている記念切手のことです。
※特殊切手という見方もありますが、当サイトでは記念切手の一種として扱っています。
国際文通ということで、日本の代表する絵画、伝統品などをモチーフとした切手が今まで発行されてきています。
ちなみに2018年(平成30年度)の国際文通週間は4種類が発行されました。
そのうちのひとつがこちら。
歌川広重『日の出に鷹』
歌川広重の『日の出に鷹』という作品がデザインとなっている切手です。
買取対象の切手は太字、マーカーをしています。
- 1958年:京師
- 1959年:桑名
- 1960年:蒲原
- 1961年:箱根
- 1962年:日本橋
- 1963年:神奈川
- 1964年:保土ヶ谷
- 1965年:三坂水面
- 1966年:関屋の里
- 1967年:石班沢
- 1968年:不二見原
- 1969年:三島越
- 1970年:駅逓寮図
- 1971年:鉄道馬車図
- 1972年:永代橋
- 1973年:群鶏
- 1974年:松に鷹
- 1975年:孔雀葵花図
- 1976年:鳶鳥図
- 1977年:花鳥図
- 1978年:山鳥図
- 1979年:深山大沢図
- 1980年:鶴図
- 1981年:双鳩図
- 1982年:遊楽
- 1983年:地久
- 1984年:瀞(とろ)
- 1985年:清泉
- 1986年:大森みやげ
- 1987年:元宵観燈・宴の花(2種)
- 1988年:岩井粂三郎の千代・三世市川高麗蔵の佐々木巌流(2種)
- 1989年:宿木・竹河
- 1990年:鳥獣人物戯画(2種)
- 1991年:伴大納言絵巻(2種)
- 1992年:平治物語絵巻(2種)
- 1993年:上畳本三十六歌仙絵・佐竹本三十六歌仙絵(2種)
- 1994年:士女遊楽図屏風(3種)
- 1995年:正月風俗図屏風(3種)
- 1996年:富嶽三十六景・四季草花図小屏風など(3種)
- 1997年:東海道五十三次・四季花鳥図巻など(3種)
- 1998年:動植綵絵・著色花鳥版画(3種)
- 1999年:富嶽三十六景など(3種)
- 2000年:岡部・舞坂・岡崎(3種)
- 2001年:原・大磯・阪之下(3種)
- 2002年:由井・庄野・戸塚(3種)
- 2003年:川崎・宮・大津(3種)
- 2004年:平塚・四日市・土山(3種)
- 2005年:丸子・水口・品川(3種)
- 2006年:輝ける新世紀・永遠の彼方へ(2種)
- 2007年:保土ヶ谷・荒井・草津(3種)
- 2008年:神奈川・三島・石部(3種)
- 2009年:藤澤・奥津・池鯉鮒(3種)
- 2010年:三千歳・野崎村・牡丹雪(3種)
- 2011年:鼓の音・楽屋・たけくらべの美登利(3種)
- 2012年:初東風・春芳・吹雪(3種)
- 2013年:白須賀・小田原・浜松・石薬師(4種)
- 2014年:雪中椿に雀(広重画)・江尻・金谷・袋井(4種)
- 2015年:藤袴に撫子(広重画)・吉原・吉田・藤川(4種)
- 2016年:雪中芦に鴨(広重画)・沼津・藤枝・二川(4種)
- 2017年:しだれ桜に小鳥(広重画)・府中・御油・嶋田(4種)
- 2018年:日の出に鷹(広重画)・椿に小鳥(広重画)・掛川・見附(4種)
国際文通週間の高額切手買取対象となるものは1958年~1963年に発行された6種です。
やはり、歴史が古いもののほうが希少価値が高くなりますね。
特に『桑名』と『蒲原』は高値での買取されていて、シート美品であれば13,000円~20,000円ほどの買取例があります。
今回買取額を紹介していないものでも美品でシート保存になっているもの等があれば高値買取も期待できるので、気になる方は無料査定を利用してみてください。
国際文通週間(買取対象)の画像一覧
1958 東海道五十三次 京師 |
1959 東海道五十三次 桑名 |
1960 東海道五十三次 蒲原 |
1961 東海道五十三次 箱根 |
1962 東海道五十三次 日本橋 |
1963 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 |
1958年:東海道五十三次『京師』
国際文通週間の記念すべき初切手がこちらの「京師(けいし)」です。
京師は京都の三条大橋を描いたもので、東海道五十三次、最後の目的地でした。
橋を渡り歩く様子が描かれていて、絵なのに動きが感じられますよね。
背景には東山36峰と比叡山。とても存在感がありますね。
切手の買取額はそこまで高くありませんが、なんとも素晴らしい図柄ということで世界から評価され、日本の切手が注目を浴びるきっかけとなった切手です。
発行年月日:1958年10月5日
額面:24円
- 美品:60円~120円
- シート20枚綴り買取価格1,500円の事例あり
1959年:東海道五十三次『桑名』
東海道五十三次の42番目の宿場である桑名を描いた切手です。
船の絵が一番存在感を放っていますね。
港町である桑名の印象を船を描くことによって表現しているのが感じとれます。
また、港の入り口付近に桑名城がありましたが、港のすぐそばということもあり、沖から見ると城が浮いているように見えていたのだとか。
歌川広重はその「浮き城」を見事に表現しています。
発行年月日:1959年10月4日
額面:30円
- 美品:360円~540円
- シート20枚綴り買取価格13,000円の事例あり
1960年:東海道五十三『蒲原』
蒲原夜之雪(かんばらよるのゆき)。
東海道五十三次の15番目の宿場町で、現在の静岡県静岡市清水区にあたります。
夜の雪道を人が行き交う様子が描かれ、足跡が残っていることから大雪を連想させられる絵ですよね。
しかもよく見てみると歩く人が前かがみになっているのが分かりますよね?
雪道を慎重に歩く様子が感じ取れます。深いですよね。
実はこの絵、歌川広重が描いたとされる当時はこのような雪は降っていなかった・・・という説があり、謎の絵?という見方をすることもできます。
静岡県は、ほとんど雪が降らないはずですし。
大雪を予言したのか?浄瑠璃姫の心を表したのか?現在でも、色んな意見が今でも飛び交う絵となっています。
発行年月日:1960年10月9日
額面:30円
- 美品:700円~1,050円
- 使用済み品:200円~300円
- シート20枚綴り買取価格13,000円の事例あり
1961年:東海道五十三『箱根』
箱根湖水図(はこねこすいず)。
箱根は東海道五十三次の10番目の宿場町で、現在の神奈川県足柄下郡箱根町にあたります。
険しい山々、左には芦ノ湖、奥には白い山(富士山)。
この絵を見てパッと思うのはやはり山道の険しさでしょうか。
絵右下あたりを見てみると人が歩く姿が描かれているのが分かるでしょうか?
これは峠を越えようとしている大名行列を表しています。
当時、東海道最大の難所で「天下の険」と言われていたそうです。
この絵で何を表現したかったのかな?という思いで見てみると絵を見る楽しみがどんどん膨らんでいきますね。
発行年月日:1961年10月8日
額面:30円
- 美品:200円~450円
- 使用済み品:150円~360円
- シート20枚綴り買取価格4,000円の事例あり
1962年:東海道五十三『日本橋』
日本橋朝之景(にほんばしあさのけい)。
日本橋は東海道五十三次のスタート地点。
ここからゴールである京都までは124里(約492キロ)あり、十数日の行程だったらしいです。
空の色を見てみると朝焼けの様子が感じ取れますね。
橋を行き交う人々は魚商たち。
朝一の魚市場をせわしく、せっせと歩いている様子が更に「朝の活気」を感じさせてくれます。
発行年月日:1962年10月7日
額面:40円
- 美品:200円~360円
- 使用済み品:150円~300円
- シート20枚綴り買取価格4,000円の事例あり
1963年:富嶽三十六景『神奈川沖浪裏』
神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)。
葛飾北斎が描いた46図中の1図です。
とにかくダイナミックな印象を受ける絵ですよね。
嵐の荒波を見事なまでに表現しています。
よく見てみると右側に船を必至で漕いでいる人々がいるのが分かるでしょうか?
大変さが伺えます。
また、バックの富士山も印象的な絵ですね。
切手の買取としてはこれ以降、大きな買取額は見込めませんが、シートで美品保存のものがあれば高値買取も十分ありえるでしょう。
発行年月日:1963年10月6日
額面:40円
- 美品:140円~210円
以上、国際文通週間(買取切手)の参考価格となります。
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