昭和時代の普通切手は価値が高いものと低いものとで極端に分かれます。
そこで切手買取を検討している人にとって、分かりやすく見れるように、昭和時代の普通切手を昭和前期と昭和後期に分け、さらに切手の買取価値が高いものだけをピックアップしました。
今回の記事で紹介する切手は昭和後期42枚になります。
お手持ちの切手が当記事画像一覧で見つかれば高額売却できるチャンスです。
昭和後期の普通切手は年代も新しいということもあり、希少性が低いので高値売却が見込めるものは少ないです。
しかし、シート単位かつ美品で保存されているものであれば査定額が一気に値上がりする切手が多いです。
※目次をクリックするとジャンプできます。
目次
普通切手(昭和後期)の画像一覧
第1国宝5円 尾長鶏(濃い) |
第1国宝10円 観音菩薩像 |
第1国宝14円 姫路城 |
第1国宝24円 平等院鳳凰堂 |
第1国宝50円 弥勅菩薩像 |
第1国宝小型14円 姫路城 |
第1国宝小型24円 平等院鳳凰堂 |
第1国宝小型50円 観音菩薩像 |
第2国宝14円 姫路城 |
第2国宝24円 平等院鳳凰堂 |
第2国宝14円 平等院鳳凰堂 |
第2国宝35円 金魚 |
第2国宝55円 マリモ |
第2国宝100円 鵜飼 |
第2国宝500円 やつ橋蒔絵 |
第2国宝10円 観音菩薩像 |
第3国宝30円 円覚寺舎利殿 |
第3国宝40円 日光東照宮陽明門 |
第3国宝90円 風神 |
第3国宝100円 タンチョウヅル |
第3国宝120円 迦陵頻伽 |
’66シリーズ50円 弥勅菩薩像 |
’66シリーズ65円 はにわの馬 |
’66シリーズ7円 金魚 |
’72シリーズ50円 天燈鬼 |
’76シリーズ250円 狛犬 |
’76シリーズ350円 観音菩薩像 |
’80シリーズ40円 アブラナとモンシロチョウ |
’80シリーズ40円 バイ |
’80シリーズ50円 ソメイヨシノ |
’80シリーズ60円 リンボウガイ |
’80シリーズ70円 シカ |
’80シリーズ80円 人物画像鏡 |
’80シリーズ90円 土偶 |
’80シリーズ170円 弥勅菩薩像 |
’80シリーズ260円 一字金輪像 |
’80シリーズ300円 恵喜童子像 |
’80シリーズ410円 摩耶夫人像 |
’80シリーズ600円 弥勅菩薩像 |
’89シリーズ175円 弥勅菩薩像 |
’89シリーズ210円 はにわの兵士 |
’89シリーズ360円 観音菩薩像 |
動植物国宝図案切手
動植物国宝図案切手は1950年から1965年にかけて発行された普通切手で、第1次、第2次、第3次とに分類されています。
切手の図柄には動物、植物、国宝などがデザインされているのが特徴です。
1952年には切手の銭表示が無くなりました。
第1次動植物国宝図案切手
第1次動植物国宝図案切手は1950年から1951年にかけて発行されており、国宝小型シートも含め、全部で12です。
そのうち高値買取が期待できるのは「尾長鶏」、「観音菩薩像」、「姫路城」、「平等院鳳凰堂」、「弥勅菩薩像」になります。
第1次動植物国宝図案切手 5円 尾長鶏(濃緑)
発行年:1951年
額面:5円
※1952年には同じデザインで淡い緑色の切手が発行されましたが、買取価値が高いのは1951年に発行された濃い緑の切手になります。
- 800円~1,200円
- シートだと買取価格100,000円の事例あり
第1次動植物国宝図案切手 10円 観音菩薩像 法隆寺
発行年:1951年
額面:10円
- 1,000円~1,350円
- シートだと買取価格120,000円の事例あり
第1次動植物国宝図案切手 14円 姫路城
発行年:1951年
額面:14円
2,200円~3,300円
第1次動植物国宝図案切手 24円 平等院鳳凰堂
発行年:1950年
額面:24円
- 1,700円~2,550円
- シートだと買取価格120,000円の事例あり
第1次動植物国宝図案切手 50円 弥勅菩薩像 中宮寺
発行年:1951年
額面:50円
- 6,000円~9,000円
- シートだと買取価格1,000,000円の事例あり
第1次動植物国宝図案切手 国宝小型シート 14円 姫路城
発行年:1951年
額面:14円
- 通常品:2,600円~3,900円
- 使用済み品:3,000円~4,500円
第1次動植物国宝図案切手 国宝小型シート 24円 平等院鳳凰堂
発行年:1950年
額面:24円
- 通常品:1,700円~2,550円
- 使用済み品:2,000円~3,000円
第1次動植物国宝図案切手 国宝小型シート 50円 弥勅菩薩像 中宮寺
発行年:1951年
額面:50円
- 通常品:11,000円~16,500円
- 使用済み品:12,000円~18,000円
第2次動植物国宝図案切手
第2次動植物国宝図案切手は1952年から1961年にかけて発行されており、全部で20種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは「姫路城」、「平等院鳳凰堂2種」、「金魚」、「マリモ」、「鵜飼(うかい)」、「やつ橋蒔絵」、「観音菩薩像(コイル)」の8つになります。
第2次動植物国宝図案切手 14円 姫路城
発行年:1956年
額面:14円
- 260円~390円
- シートだと買取価格40,000円の事例あり
第2次動植物国宝図案切手 24円 平等院鳳凰堂
発行年:1957年
額面:24円
- 660円~990円
- シートだと買取価格40,000円の事例あり
第2次動植物国宝図案切手 30円 平等院鳳凰堂
発行年:1959年
額面:30円
- 1,300円~1,950円
- シートだと買取価格80,000円の事例あり
第2次動植物国宝図案切手 35円 金魚
発行年:1952年
額面:35円
- 400円~600円
- シートだと買取価格47,000円の事例あり
第2次動植物国宝図案切手 55円 マリモ
発行年:1956年
額面:55円
- 660円~990円
- シートだと買取価格83,000円の事例あり
第2次動植物国宝図案切手 100円 鵜飼(うかい)
発行年:1953年
額面:100円
1,000円~1,500円
第2次動植物国宝図案切手 500円 やつ橋蒔絵
発行年:1955年
額面:500円
- 2,600円~3,900円
- シートだと買取価格80,000円の事例あり
第2次動植物国宝図案切手 コイル 10円 観音菩薩像 法隆寺
発行年:1959年
額面:10円
800円~1,200円
第3次動植物国宝図案切手
第3次動植物国宝図案切手は1961年~1965年にかけて発行されており、コイル切手も含めると全部で12種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは「円覚寺舎利殿」、「日光東照宮陽明門」、「風神」、「タンチョウヅル」、「迦陵頻伽」の5つになります。
第3次動植物国宝図案切手 30円 円覚寺舎利殿
発行年:1962年
額面:30円
- 200円~300円
- シートだと買取価格22,000円の事例あり
第3次動植物国宝図案切手 40円 日光東照宮陽明門
発行年:1962年
額面:40円
- 240円~360円
- シートだと買取価格27,000円の事例あり
第3次動植物国宝図案切手 90円 風神(俵屋宗達画)
発行年:1962年
額面:90円
- 1,000円~1,500円
- シートだと買取価格100,000円の事例あり
第3次動植物国宝図案切手 100円 タンチョウヅル
発行年:1963年
額面:100円
400円~600円
第3次動植物国宝図案切手 120円 迦陵頻伽(かりょうびんが)
発行年:1962年
額面:120円
400円~600円
新動植物国宝図案切手
新動植物国宝図案切手は1966年から1989年にかけて発行された普通切手で、1966年シリーズ、1967年シリーズ、1972年シリーズ、1976年シリーズ、1980円シリーズ、1989年シリーズと6シリーズに分類されています。
特に大きな変化として切手の図柄に「NIPPON」と表記されるようになりました。
これは万国郵便連合の規則によるものです。
また、1980年シリーズ以降、現在の普通切手と同じように慶事用、弔事用、電子郵便用が発行されました。
新動植物国宝図案切手1966年シリーズ
1966年シリーズは1966年から1967年にかけて発行されており、全部で16種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは「弥勅菩薩像」、「はにわの馬」、「金魚(発光切手)」の3つになります。
この当時、一部印面周囲に発光剤が含まれ、光る仕様の切手が印刷され、発光切手と呼ばれています。
新動植物国宝図案切手1966年シリーズ 50円 弥勅菩薩像 中宮寺
発行年:1966年
額面:50円
※アズキ中宮50円とも呼ばれています。
- 300円~450円
- シートだと買取価格45,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1966年シリーズ 65円 はにわの馬
発行年:1966年
額面:65円
360円~540円
新動植物国宝図案切手1966年シリーズ 発光切手 7円 金魚
発行年:1966年
額面:7円
- 400円~600円(使用済み切手でも同等の価格が期待できます)
新動植物国宝図案切手1967年シリーズ
1967年シリーズは1967年から1971年にかけて発行されており、全部で20種類あります。
しかし高値買取が見込める該当切手は現在ありません。
新動植物国宝図案切手1972年シリーズ
1972年シリーズは1972年から1975年にかけて発行されており、コイル切手も含めると全部で13種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは「天燈鬼」の美品シートです。
新動植物国宝図案切手1972年シリーズ 400円 天燈鬼
発行年:1974年
額面:400円
- 160円~240円
- シートだと買取価格34,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1976年シリーズ
1976年シリーズは1976年のみに発行されており、コイル切手を含めると全部で8種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは「狛犬」、「観音菩薩像(薬師寺)」の2つになります。
新動植物国宝図案切手1976年シリーズ 250円 狛犬 香取神宮
発行年:1976年
額面:250円
- 80円~120円
- シートだと買取価格21,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1976年シリーズ 350円 観音菩薩像 薬師寺
発行年:1976年
額面:350円
- 100円~150円
- シートだと買取価格30,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ
1980年シリーズは1980年から1988年にかけて発行されており、コイル切手も含めると全部で24種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは12切手ありますが、そのほとんどが美品シートの状態での買取です。
バラ切手単体では買取は難しいかもしれません。
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 40円 アブラナとモンシロチョウ
発行年:1980年
額面:40円
※菜の花40円とも呼ばれています。
シートだと買取価格3,200円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 40円 バイ
発行年:1988年
額面:40円
シートだと買取価格3,200円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 50円 ソメイヨシノ
発行年:1980年
額面:50円
シートだと買取価格4,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 60円 リンボウガイ
発行年:1988年
額面:60円
シートだと買取価格4,800円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 70円 シカ(春日山蒔絵硯箱)
発行年:1982年
額面:70円
シートだと買取価格5,500円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 80円 人物画像鏡
発行年:1981年
額面:80円
シートだと買取価格6,500円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 90円 土偶(群馬郷原出土)
発行年:1981年
額面:90円
シートだと買取価格7,200円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 170円 弥勅菩薩像 法隆寺
発行年:1981年
額面:170円
- 40円~60円
- シートだと買取価格14,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 260円 一字金輪像 中尊寺
発行年:1981年
額面:260円
- 50円~80円
- シートだと買取価格20,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 300円 恵喜童子像 金剛峯寺
発行年:1984年
額面:300円
- 60円~90円
- シートだと買取価格25,500円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 410円 摩耶夫人像 法隆寺
発行年:1981年
額面:410円
- 80円~120円
- シートだと買取価格35,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1980年シリーズ 600円 弥勅菩薩像 広隆寺
発行年:1981年
額面:600円
- 200円~300円
- シートだと買取価格51,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1989年シリーズ
1989年シリーズはコイル切手を含めると全部で9種類になります。
そのうち高値買取が期待できるのは「弥勅菩薩像」、「はにわの兵士」、「観音菩薩像」の3つになります。
1980円シリーズ同様、美品シートの状態での買取が基本です。
バラ切手単体では買取は難しいかもしれません。
新動植物国宝図案切手1989年シリーズ 175円 弥勅菩薩像 法隆寺
発行年:1989年
額面:175円
- 50円~80円
- シートだと買取価格14,500円の事例あり
新動植物国宝図案切手1989年シリーズ 210円 はにわの兵士
発行年:1989年
額面:210円
- 60円~90円
- シートだと買取価格18,000円の事例あり
新動植物国宝図案切手1989年シリーズ 360円 観音菩薩像 薬師寺
発行年:1989年
額面:360円
- 70円~110円
- シートだと買取価格31,500円の事例あり
以上、昭和前期に発行された普通切手【高値買取が期待できるピックアップ42選】となります。
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